草間彌生のカボチャがサーペインタインに登場!
3/ 6/ 2024 Coterie magazine
没入感のあるインスタレーション、巨大彫刻、錯綜した絵画で知られる草間彌生の作品には、カボチャがよく登場する。1946年以来、草間のカボチャは様々な形、色、形をとってきたが、それらは常に作家の特徴である水玉模様で覆われている。
草間とカボチャの関係は、彼女の幼少期に根ざしている。作家の家族はカボチャの種を栽培しており、彼らの家はカボチャ畑に囲まれていた。カボチャはしばしば自画像の代役として登場する。草間はカボチャの日常性、丈夫さ、ユニークでユーモラスなフォルムを賞賛している。
「カボチャは子供の頃から私にとって癒しでした。生きる喜びを語りかけてくる。カボチャは謙虚であると同時に愉しい。私は今までも、そしてこれからも、私の芸術の中でカボチャを讃えます」と草間は語る。アーティストの彫刻は、世界中の美術館やギャラリー、公園や庭園、海辺などさまざまな屋外スペースに設置されており、1994年以来、ベネッセアートサイト直島には黄色と黒のカボチャが常設展示されていることでも有名だ。
今回このケンジントンパークに設置される「かぼちゃ(Pumpkin)」(2024年)は、高さ6メートル、直径5.5メートルの大きさで、これは草間にとってこれまで最も背の高いブロンズのかぼちゃの彫刻となる。ケンジントン・ガーデンズの円形池のほとりに設置されたこの作品は、さまざまな視点を提供し、周囲の環境と対話する。
ぜひロンドンの天気の良い日にケンジントンパークに行ってこの巨大カボチャに実際の目で触れて草間の感性を感じて欲しい。
- SERPENTINE GALLERY
- https://www.serpentinegalleries.org
- The Round Pond, Kensington Park
- 9th July – 3 November 2024